富山県西部で中学入試はじまる⁈

2033年ごろをめどに、富山県西部に公立の中高一貫校が開校される予定との報道があります。中学入試経験者として、そして石川県での中学受験指導の経験からお伝えしたいと思います。

中学入試の問題を解いたことがあるでしょうか?

かなり難解な問題で、記述式での解答を求められることが多く、4科目または5科目(英語がはいるかも?)の対策は多岐にわたります。

最も大切なのは、国語力。問題を読み解く力と表現力です。これは、一朝一夕には身につきません。繰り返し問題を解き、パターンを学習し、解法を覚えていかなければなりません。

塾づけの日々を想像してしまうかもしれませんが、それでは表現力は磨かれません。日々の様々な経験を通し、心の目で見て感じなければ言葉にできないのです。

中高一貫校の受験を考えている富山県のお子様・保護者様には、一度立ち止まって、本当にお子様に受験が必要かどうかをゆっくりと検討してほしいと思います。

目次

  1. 中高一貫校の特徴
  2. 中学入試のメリット・デメリット
  3. 中学受験経験者の保護者の声
  4. 中学受験の大変さ
  5. それでも受験しますか?

中高一貫校の特徴

・6年間の一貫教育

  高校の内容を先取りして中学のうちに学び始める学校が多く、大学受験に余裕をもって取り組め、大学進学実績が高い傾向にある。

・高校受験がない

  受験勉強に時間を取られず、体系的に学べる。

・学習意欲の高い生徒が集まりやすい

同じ受験を乗り越えた生徒のため、周囲のモチベーションに引っ張られる。

・特徴ある部活動や学校行事

 長期的な活動の計画が立てやすく、学校行事も特色のあるものが多い。

私自身6年間の一貫教育の生活は、かなり特殊なもので、そこで得た経験は大きかったと思っています。
6年間クラス替えがありませんでした。(これはあまり無いことだと思いますが)
体育祭や文化祭での団結力はすごいものでした…。中学・高校共同での体育祭と文化祭はかなり楽しい思い出となっています。
公立の中学校では経験できない規模の学校行事でした。中学生約360名・高校生約1,560名のイベントともなるとかなり大掛かりなものを6年間経験しました。準備から後片付け、近隣への挨拶など様々な経験が今の糧となっています。

また、英語コースでしたので、当時は珍しい外国人の先生が副担任としてついており、英語の発音をみっちりしごかれました(発音だけの授業がありました)。高校3年生の時は、1日7時間の授業のうち、4時間は英語でした。文法、長文読解、文化研究、ビジネス英会話など英語の科目だけで5~6種類くらいあったと記憶しています。

そして、学食。中学生ももちろん利用できました。売店も充実していましたね。
給食がなかったので、通常はお弁当でしたが、友人たちとこの日は学食行こう、と約束をしたり、売店のパンやおやつを買いに並んだりと、通常の公立中学校とは大きく異なる生活だったと思います。

中学入試のメリット

🌱 1. 学習習慣が早く身につく

  • 毎日の勉強が“当たり前”になる
  • 時間管理が上手になる
  • 自分で計画を立てる力が育つ

🔍 2. 目標に向かって努力する経験ができる

  • 「合格」という明確なゴールがある
  • 小学生のうちに“長期的な努力”を体験できる
  • 成功体験がその後の自信につながる

🧠 3. 思考力・表現力が伸びる

  • 中学受験の問題は「考える力」を問うものが多い
  • 読解力・記述力・論理的思考が鍛えられる
  • 好奇心が刺激され、学ぶことが好きになる子も多い

🤝 4. 親子のコミュニケーションが増える

  • 一緒に計画を立てたり、励ましたりする時間が増える

中学入試のデメリット

😣 1. ストレス・プレッシャーが大きい

  • 小学生には負荷が強すぎる場合がある
  • 「落ちたらどうしよう」という不安が心を圧迫する
  • 完璧主義や自己否定につながることも

🕒 2. 遊ぶ時間・睡眠時間が減る

  • 塾・宿題・テストでスケジュールが過密になりがち
  • 体力が落ちたり、気持ちが不安定になったりすることも

🧩 3. 友達関係が変わることがある

  • 塾中心の生活で学校の友達と過ごす時間が減る
  • 価値観の違いから距離ができることも

🧭 4. 親の期待が重荷になる

  • 親が「つい頑張らせすぎる」ケースは多い
  • 子どもが「自分のため」ではなく「親のため」に勉強
  • その結果、燃え尽きや反動が起きることも

さて私自身、中学受験は私の意志ではありませんでした。
当時の習い事のお友達のお母さんに説得されて、小学4年生から塾に通いはじめました。
課題も多くなかなかついていけないことも多かったように思います。
漢字練習で、母に怒られてふて寝していたら、「怒ってごめんね、頑張ろう。」といってたたき起こされ、練習させられました…。
そう、私はずっと受け身でした。
当時通っていた小学校から中学受験する生徒は私を含めて2人しかおらず、
受験のために塾に通うことを異様な目で見られていると感じていました。
6年生の時は習い事もやめて塾中心の生活となり、何をして遊んでいたのか、よく覚えていません。
ほかの塾の生徒のように、目標をもって取り組めていたら、もっと違う経験と結果を得られていたと思います。

 

本人自身の目標ではなく、ただ中高一貫校の恩恵を受けるために受験しようとすることは、
デメリットが大きすぎると感じています。
お子様の精神面での負担は相当大きくなります。
また、保護者の方もお子様と同じ目標をもっていないと、
勉強時間や余暇の取り方でずれが生じ、お互いにつらい経験となってしまいます。

しかし、お子様自身が目標をもって入試に臨むのであれば、
メリットのほうが大きいとも感じています。
中学受験を通しての経験は、高校受験の勉強とかなり違います。

高校受験では知識の量が点差となりますが、
中学受験では感受性や表現力など様々な経験が必要になるため、
中学受験の勉強が人生を豊かにする一つの手段といってもいいと思います。

実際、面接練習を通して、自らの目標や夢を明確にしていき、それをどのように実現していくのかという道筋を自ら考え言葉にして表現することは、今後の学生生活をより充実したものに導いていくと思われます。

お隣石川県では、すでに中学受験の過熱が続いています。
倍率は金沢大学附属中学校で2.9倍、公立錦丘中学校で2.08倍となっており、
受験者数も私立中学校とあわせるとのべ700名を超えています。(2025年)
石川県での中学入試指導の経験から、保護者様自身に中学入試経験がないため、
お子様にどのように対応していいのかわからない、というケースが非常に多いです。

それでも、受験したいとなったら、まずは経験者の声を聞いてみてください。

中学受験経験者の声をご紹介します

🌱 心の面

合否より「子供の成長」を見てほしい
「受験は結果よりプロセスが大事だった」 ということ。
  ・勉強の習慣がついた
  ・計画を立てる力がついた
  ・自分で考える癖がついた

②親が焦ると子どもはもっと焦る
「親が落ち着いている家庭の子は伸びやすい」
親が不安になるのは当然ですが、その不安を子どもにぶつけないことが、実は一番のサポート。

受験は「親子の共同作業」
中学受験は、子どもだけでは完走できません。でも、親が“引っ張りすぎる”と逆効果。
  ・子どもが自分で選んだと思える
  ・自分の意思で頑張っていると感じられる
この状態を作るのが、親の大きな役割。

📘 勉強面

苦手は「早めに・小さく」つぶす
  ・算数の基礎
  ・読解の語彙
  ・社会の暗記の積み重ね
どれも“ちょっとのつまずき”が後で大きくなります。早めに気づいて、小さく解決していくのがコツ。

完璧主義は敵
「全部やらなきゃ」と思うと潰れやすい。
「やるべきことを絞る勇気が必要だった」

⑥睡眠は削らない方が伸びる
これは本当に多くの人が後悔しているポイント。
  ・寝不足 → 集中力低下
  ・イライラ → 勉強が嫌になる
  ・記憶の定着も悪くなる
「睡眠は投資」と考えると、結果的に効率が上がる。

🤝 親子関係

⑦子どもを“比較”しない
・「○○ちゃんはできてるのに」
・「同じクラスの子はもっと進んでるよ」
こうした言葉は、子どもの心に深く刺さる。比べるなら“昨日の自分”だけ。

⑧受験が終わっても関係は続く
合格しても不合格でも、その後の人生はずっと続きます。
「受験期に親に大切にされた記憶は、一生の支えになった」
逆に、「追い詰められた記憶は、大人になっても残る」だからこそ、受験期の親の関わり方はとても大切。

🌈 「中学受験は、親子の絆を深めるチャンスにもなる」

大変だけれど、一緒に乗り越えた経験は、子どもにとっても親にとっても宝物になります。

🔥 中学受験の「大変さ」まとめ
ここが一番リアルな部分です。

  1. 勉強量が圧倒的に多い
    ・大量の宿題
    ・苦手克服のための追加学習
    小学生にとっては“人生で初めての本格的な努力”になります。
  1. 親のサポートが必須
    スケジュール管理
    ・塾の送り迎え
    ・メンタルケア
    ・家庭学習のフォロー
    「子どもだけの受験」ではなく、完全に“親子の受験” になります。
  1. 合否が人生のすべてのように感じてしまう
    受験期は視野が狭くなりがちで、合格=成功、不合格=失敗のように感じてしまうことも。
    でも実際は、どの道に進んでも、その後の努力次第でいくらでも変わる
    というのが本当のところ。

🌈 最後に:中学受験の「本質」
中学受験は確かに大変。
でも、経験者の多くがこう語ります。

「受験そのものより、受験を通して得た力が一番の宝物だった」

そしてもうひとつ。

「親が味方でいてくれたことが、一番の支えだった」

受験は“合否のイベント”ではなく、
子どもが成長するプロセスそのもの なんですよね。

長くなりましたが、お読みいただきありがとうございます。

もう一度言います。

中高一貫校の受験を考えている富山県のお子様・保護者様には、一度立ち止まって、本当にお子様に受験が必要かどうかをゆっくりと検討してほしいと思います。

 

それでも、チャレンジしたいときはプロにご相談ください。

学習塾のぞみでは、個別に中学受験対策の学習プログラムを組み立てます。

子供たちの力を最大限に引き出す授業で、学びを受験を楽しんでいきましょう!

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