ナルニア国物語①

ナルニア国物語
小学校高学年クラス

✨ 魅力ポイント
児童向けの本なのでそこまで難しくなく、それでいて大人も楽しめる内容です。主人公が子供であることや、敵と味方がはっきりしていることもあり、かなり読みやすい本です。また、4人兄妹は私たちとそう変わらない世界線の人たちなので魔法や戦うことの特別感などは共感できるでしょう。そしてその4人の絆の成長、個々の人としての成長も見どころの一つです。
小説は全7巻。最初は出版順で読むことをお勧めします。二回目読むときに時間軸順に読んでみてはいかがでしょう。伏線に気が付けるかもしれませんよ。実写映画化もされていますがこちらは第3巻までの内容までとなっています。しかし、比較的新しい映画ですので映像も綺麗ですしナルニアの壮大さと美しさがより一層分かります。

🧥 第1巻『ライオンと魔女と衣装だんす』のあらすじ
物語は第二次世界大戦中、ペベンシー4人兄妹ピーター、スーザン、エドマンド、ルーシーが田舎の風変わりな教授に屋敷に疎開するところから始まります。ある日、末の妹ルーシーが屋敷でかくれんぼをしていた時にたまたま入った衣装ダンス。それが別世界「ナルニア」につながっていました。そこは冷徹で残酷な「白い魔女」が支配し、冬以外の季節が訪れなくなっていました。『四人の人間がナルニアを救い王になる』とうい予言のせいで兄妹は否応なしに命を狙われることになります。4人は聖なるライオン、アスランとともに魔女を打倒し冬を終わらせるために戦いを挑んでいくことになります。

空色勾玉

空色勾玉
中学生クラス

✨ 魅力と読みどころ
1. 神話を題材としたファンタジー
『古事記』や『日本書紀』に登場する神々(アマテラス、スサノオ、ツクヨミなど)をモチーフにしたキャラクターが登場します。
「光=善」「闇=悪」という単純な構図ではなく、価値観の違いとして描かれるのが新鮮です。
2. 美しい自然描写と詩的な文体
古代日本の風景や空気感を繊細に描写。
読んでいると、まるで神話の世界に入り込んだような感覚になります。
3. キャラクターの成長と葛藤
読者に「自分の居場所とは何か」「本当の強さとは何か」を問いかけてきます。

📕あらすじ
主人公の狭也(さや)は、光の氏族「輝(かぐ)」に憧れながらも、実は闇の氏族「闇(くら)」の生まれであるという運命を背負っています。彼女は「剣の巫女」としての役割を果たすべく、輝の宮へ向かい、神女としての修行を始めますが、そこでは自分の居場所を見つけられず、苦しみの中で葛藤します。
そんな中、封印されていた剣の主・稚羽矢(ちはや)と出会い、彼との関係を通して、狭也は自分自身の本質や、光と闇の本当の意味に向き合っていきます。物語は、善と悪という単純な二元論ではなく、異なる価値観の共存や、命の循環、再生といった深いテーマを丁寧に描いています。神話的な世界観の中で、狭也が自らの意思で選択し、成長していく姿は、読む者の心に静かに響いてきます。

この作品は「勾玉三部作」の第1作で、続編には『白鳥異伝』『薄紅天女』があります。どれも独立して読めますが、流れる水のように繋がるテーマがあり、一気読みもおすすめです。

最後のシロクマ

最後のシロクマ
小学校中学年クラス

✨魅力ポイント
 地球温暖化や絶滅危機といった難しいテーマを、子どもたちの目線でわかりやすく描いています。物語を通して「自分にできることは何か?」を考えるきっかけになります。
 異世界の冒険というファンタジー要素がありながら、現実の環境問題とつながっている構成が秀逸。読後に深い余韻が残ります。
 クラウンの孤独や悲しみが丁寧に描かれており、読者の共感を呼びます。ふたばとそうたの成長も見どころです。

🐾あらすじ
ふたばとそうたはオセロ対決の最中、ふたばが「絶滅寸前のシロクマみたい」と白い石を見てつぶやきます。翌日、そうたに誘われて図書館へ行ったふたばは、不思議なカードに導かれ、ふたりで異世界へと入り込むことに。そこは“クラウン”というシロクマが暮らす場所。クラウンは、地球温暖化によって氷が溶け、仲間を失い、孤独に生きる“最後のシロクマ”でした。ふたばとそうたはクラウンの話を聞きながら、地球の未来について考え始めます。

白鳥異伝

白鳥異伝
中学生クラス

✨ 魅力と読みどころ

 ヤマトタケル伝説をもとにした物語で、『古事記』『日本書紀』の世界観を受け継ぎながら、神話が薄れゆく時代に生きる人々の葛藤が描かれます。
善悪の単純な対立ではなく、「力」と「調和」という価値観の違いが物語を深めています。
 古代日本の山野、都、旅路の風景が丁寧に描かれ、読者は遠子と小倶那の歩む世界に自然と引き込まれます。
とくに、大蛇の剣の荒々しさと、勾玉の静かな力の対比が印象的です。
 運命に翻弄される若者たちが、自分の意志でどう生きるかを考えていきます。「罪と赦し」「本当の強さ」を考えさせる物語です。

📕あらすじ
山深い三野で育った遠子(とおこ)と小倶那(おぐな)は、兄妹のように寄り添って生きてきました。しかし、ある日、小倶那に瓜二つの皇子・大碓(おおうす)が現れ、彼を都へ連れていくことで物語は動き始めます。
一方、小倶那は都で“剣の皇子”としての力に目覚め、破壊をもたらす大蛇の剣に心を蝕まれていきます。遠子は、変わり果てた小倶那を救うため、四つの勾玉を探す旅に出ることを決意します。
物語は、光と闇の対立ではなく、「力とは何か」「人はどう罪と向き合うのか」
という深いテーマを描きながら、若者たちが自らの意思で選び、成長していく姿を静かに浮かび上がらせます。
『白鳥異伝』は「勾玉三部作」の第2作で、『空色勾玉』と世界観を共有しつつも独立して楽しめる物語です。シリーズ全体を通して流れるテーマがあり、続けて読むことでより深い余韻を味わえます。

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